売上はあるのに手元へ利益が残らず、どの数字から直すべきか迷っている飲食店オーナーへ。
この記事では「客単価7,000円のインバウンド客を、二重価格なしで掴んだ店がしたこと」を、読み物ではなく、自店の数字で判断して次の行動を決めるための材料に変えます。最後まで読むと、最初に確認する数字、今週実行する1項目、専門家へ相談すべき境界が分かります。

表参道のカフェで、外国人観光客がメニューを指差して会計を済ませ、隣の日本人客より高い金額を払って店を出ていく。そんな光景を見たことがあるなら、この記事はそのまま使えます。読み終える頃には、外国人客の会計だけ高くする「二重価格」を使わずに客単価を底上げする、今日から試せる一歩が手元に残ります。
訪日客の客単価は、すでに国内平均を超えている
観光庁の試算では、2026年通年の訪日客数は約4,200万人で前年をやや下回る見込みですが、消費額はほぼ前年並みを維持する試算です。客数の減少を単価が補う「量から質」への転換は、国際観光旅客税が2026年7月に1,000円から3,000円へ引き上げられたことにも表れている国の方針です。飲食店予約サービス経由のデータでは、訪日客1人あたりの平均単価は7,000円を超え、国内客の平均を大きく上回っています。単価を取りにいく余地は、すでに現場の数字として存在しています。
「二重価格」が炎上する理由
その単価を素直に「国籍別の価格」で取りにいこうとして、つまずいた店があります。大阪・難波のラーメン店は外国語メニューの価格を通常の2倍に設定し、SNSで批判が広がりました。北海道のラーメン店も同様の二重価格導入を検討しながら、最終的に見送っています。共通するのは「同じ商品に対して国籍だけを理由に金額を変えた」という説明のつかなさで、これは値上げの理屈とは別の「不公平感」を生みます。値段の差ではなく、説明できない差が炎上を招くのだと考えたほうが正確です。
価格でなく「体験」で単価を上げる
リゾートホテル40カ所を統括し、うち6カ所の洋食部門のメニュー開発を担当していた7年間で学んだのは、単価を上げたいなら値札より先にメニューの「中身」を変えるという順番です。同じで、食材でも、季節の一皿を宮内庁への引き菓子や歌舞伎座での菓子販売のような「ここでしか出ない」文脈で見せると、価格への納得感がまったく変わります。訪日客に対しても同じで、通常メニューの価格を変えるのではなく、通常メニューにはない体験(コース仕立て・提供時の説明・限定食材)を別建てで用意し、そちらを選んでもらう設計にすれば、単価は上がっても「差別されている」という感覚は生まれません。
今日からできる小さな一歩
金曜19時、外国人グループ4人が入り口で英語メニューを二度見して、結局注文を決めきれずに離脱していく――これはメニューの「値段」ではなく「選びやすさ」の問題です。今日の営業後にまず1つやるなら、通常メニューの中から1品を選び、その場で「なぜこの一皿なのか」を1〜2行の説明とセットにした多言語の小カードを作ることです。価格は変えず、説明だけを足す。これだけで、次に来た訪日客がその1品を選ぶ確率は変わります。
実際にどの程度単価が動くのか、席数ほ客単価別のコミュレーコョンと、この砀え方をコース設計にまで広げた事例は、有料note版で数字とあわせて口説しています、
訪日客向けの集客導線をどう設計するかは、集客の考え方にまとめています。
まとめ
- 訪日客の客単価は国内平均を上回り、単価を取りにいく余地はすでにある
- 国籍別の「二重侠格」は同じ商品の説明のつかない差になりやすく、炎おのリスクが高い
- 単価は値札でなく「体験・�明」の設計で上げる
- 今日で通常メニュー1品に多言語の一言カードを添えることから始める
インバウンド客への対応は、価格表をいじる前に「何を・どう見せるか」を整えるだけで結果が変わることが多くあります。C’est parti&Hでは、客単価設計から現場のオペレーションまで、飲食店経営者の方と一緒に数字を見ながら整理するご相談を承っています。ご興味があれば、料金プランをご覧いただく、LINEから気軽にお問い合わせください。
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