発信や広告を続けても予約・再来店・相談につながらない店舗責任者へ。
この記事では「飲食店の口コミ確認率70.6%、その先のリピート率を見ていますか」を、読み物ではなく、自店の数字で判断して次の行動を決めるための材料に変えます。最後まで読むと、最初に確認する数字、今週実行する1項目、専門家へ相談すべき境界が分かります。
【数値の読み方】
この記事内の数値は、出典を明記した統計を除き、改善を保証する実績ではありません。条件を理解するためのモデル計算・試算例です。実際の結果は、業態、立地、営業時間、客数、価格、原価、人員構成で変わります。
Googleマップの口コミに返信を打ち終えて、「今月は星4.3まで戻せた」とひと息つく。閉店後のそんな時間に見覚えがある店主は多いはずです。この記事を読み終えると、口コミ対策とリピート施策のどちらに今月の時間と予算を割くべきか、自店の数字を使って判断できるようになります。
結論を先に言うと、口コミは新規客を店の前まで連れてくる「入口」であって、売上を安定させる土台はリピート率です。この2つを混同したまま口コミ対策だけに投資し続けると、新規集客のコストがかさむ一方で、常連客の比率はいつまでも上がりません。
口コミが「入口」である理由を数字で見る
2026年5月に実施された303名対象の調査によると、店舗選びで口コミを「重視する」と答えた人は86.1%にのぼり、なかでも飲食店は口コミ確認率70.6%で全業種トップだったと報告されています。口コミの中身については「具体的な体験談」を重視する人が40.9%と最多で、星評価だけでなく実際の利用者の声が判断材料になっているようです。
同じ調査では、口コミを非常に重視する層の81.6%が星4.0未満の店を避ける傾向があるとも指摘されています。開業から日が浅く口コミ件数がまだ10件に満たない店にとっては、まずこのラインを越えることが新規集客の最初の関門になると言えるでしょう。
口コミ対策だけでは売上が安定しない理由
金曜19時、満席の店内を見渡して「今日は繁盛している」と感じても、常連の顔がいつもより少ないと気づいた経験はないでしょうか。席が埋まっていることと、リピート率が高いことは別の指標です。
リピート率(2回目以降の来店客数÷初回来店客数)の目安は業態によって差があり、カフェ・喫茶店で40〜60%、ラーメンや定食など日常利用の業態で35〜50%、居酒屋で30〜40%、中価格帯のレストランで25〜35%と言われています。さらに、リピーターの獲得にかかるコストは新規客獲得の約5分の1で済むという見方もあり、離脱率を5%改善すると利益が25%改善するという「5:25の法則」を経営の判断材料に使う店も増えています。
つまり、口コミで新規客を呼び込む力があっても、来店後にもう一度足を運んでもらう仕組みがなければ、広告費と口コミ対応の工数だけが積み上がっていきます。
自店の「口コミとリピート」のバランスを測る
難しい分析は要りません。まずは次の2つの数字を、同じ月のデータで並べて見てください。
- 月間の新規口コミ件数(Googleビジネスプロフィールなどで確認できる件数)
- 月間のリピート率(2回目以降の来店客数÷初回来店客数×100)
たとえば席数20・客単価4,000円という想定モデルで、月間の新規来店が50組、リピート率が25%の店を考えてみます。この場合、業態の目安である30〜40%まで引き上げられれば、新規集客を増やさなくても月間の来店組数を押し上げられる余地があるということです。逆に口コミ件数だけが伸びてリピート率が横ばいなら、力を入れる場所を変えるサインかもしれません。
実際にどの程度の来店・客単価の変化が見込めるかは、席数や客層によって条件が変わります。実際の数字を使ったシミュレーションと、リピート率を業態平均まで引き上げた合成事例は、有料note版で詳しく解説しています。
まとめ
- 口コミは新規客を連れてくる「入口」、リピート率は売上を支える「土台」
- 飲食店の口コミ確認率は70.6%で全業種トップだが、リピート率の目安(25〜60%)を把握している店は少ない
- リピーター獲得コストは新規の約5分の1。口コミ対応と同じくらいの時間をリピート設計に割く価値がある
今日の営業後にまずやることは1つです。POSレジやノートに残っている直近1か月の新規来店数と2回目来店数を数え、自店のリピート率を実際に出してみてください。数字が業態の目安より低ければ、来月の口コミ対応の時間の一部を、常連向けの声かけや再来店の仕組みづくりに振り分けてみましょう。
C’est parti&Hでは、口コミ・リピート・原価管理など飲食店経営の数字を一緒に整理するご相談を承っています。集客・口コミ・リピート施策の支援内容はこちらから、また料金プランもご覧いただけます。
自店の場合を30分で整理したい方へ
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- 対象:発信や広告を続けても予約・再来店・相談につながらない店舗責任者
- 相談で決めること:現状のボトルネック/優先順位/7日以内の行動
- 相談前の準備:予約経路別件数・再来店率・直近の発信内容

